上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

少し前ですが、新聞で紹介されていたのを見て、読んでみました。

イラン人は
『イラン人は面白すぎる!』
(光文社新書/エマミ・シュン・サラミ)

著者はイラン出身で10歳で来日。
そして現在は「デスペラード」というコンビ名で吉本興業に所属する芸人。
ただ、ネタが、アメリカの悪口、イスラム教やアルカイダをイジるものばかりで
テレビに出してもらえないため、
「地下ゲリラ芸人」として活動しているのだそうです。

本書は決してそういうネタばかりではありません。
「イランって、アルカイダでしょ?」と誤解する日本人に
「ニッポン大好き」と片思いするイラン人のことを
少しでも理解してもらいたいとの思いで
イスラム教やイラン、イラン人についてユーモアたっぷりに紹介しています。

実際、ヒゲ面のおじさんが拳を振り回して演説していたりする映像のせいで、
イランほど悪いイメージの先行している国もないでしょうが、
私がイランで見たのは、旅人に温かく、勤勉で控え目で、
でもちょっとオトボケな人々でした。

勿論、「石打ちの刑」(首まで土に埋められて石を投げつけられる)など、
到底納得できないようなこともある国だし、
著者もイラン国内の問題点を冷静に批判する視点も忘れてはいません。

多少、誇張表現?と思うようなエピソードもなくはないのですが。

たとえば、「喜捨」についてのくだりで、
「僕の知人は、ある物乞いに施すために、わざわざオシャレな服に着替えて出かけて いった。
かつて『汚い服の人間に恵まれたくない』と物乞いに断られた経験が あるためだ」 など。

喜捨というのは、施しの精神に基づくものであり、神の定めた義務でもある、
だから物乞いにしてみれば、
「一般市民が神への義務を果たせるのは自分たち物乞いの存在のおかげ」。
ホンマかいな。

他にはラマダン中の生活を紹介した中に、
放送中の「アンパンマン」はアンパンマンの顔にモザイクがかけられていた、など。
これはありそうですね。だって本当にみんなお腹を空かせていますから。


「イラン=テロ国家」のイメージはおおいに払拭できる内容だと思います。
「新婚旅行でイランに行った」と話したときに
「イラクんなんて、行けるんだ」と答えた友人にも、ぜひ勧めたい一冊です。


スポンサーサイト
大阪行きの新幹線で読みました。

仏果を得ず
『仏果を得ず』(双葉社/三浦しをん)

帯には「青春小説の傑作」とありますが、
主人公の健は、青春というにはややオッサンの30歳です。
伝統芸能の世界では若手のペーペーですから、まあよいのでしょう。
確かに、健(健太夫)が芸に悩み、一目ぼれした年上女性との
関係に悩み、成長していくという内容ですから
青臭さ・青春物語度では『風が強く吹いている』と変わりません。


ひとつ難を言えば、ところどころ「?」とひっかかる関西弁が
あることですが、
全体的にユーモア溢れる軽いタッチでぐいぐい読めます。
といって物語そのものが軽いわけではなく、
「女殺油地獄」「ひらかな盛衰記」「心中天のの網島」などなど、
演目の解説も上手く織り込まれているので
読後の満足感もたっぷりです。


折りしも関西は文楽協会への補助金問題で盛り上がっていましたね。
そして昨日の産経新聞(他紙は分りませんが)の一面には
初の文楽アフリカ公演が立ち見も出る超満員となり、
カーテンコールも沸き起こったという記事が。

文楽の面白さが理解できないという個人的な(と思います)理由で
文楽や文楽ファンをもけちょんけちょんに言ってきた橋下市長の言葉を借りれば、
大喝采を送ったアルジェリアの観客も
「エセインテリ」の「自称文化人」ということになってしまいますねえ。



9日間の夏休みに、楽しみにしていたことがあります。

それは、
ミレニアム
『ミレニアム』三部作を読みふけること。
それぞれ上下巻、いずれも500ページを超えるボリュームです。

日本でベストセラーになったのがいつなのか覚えていませんが
去年Facebookなどで友人たちの「面白い!」という感想を目にしていたので
いずれじっくり読もうと思っていました。

スウェーデンのミステリー小説で、
「ドラゴン・タトゥーの女」「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」から成ります。

物語の始めこそ、スウェーデンの経済界の話が出てきて
「もしかして苦手分野だったかも」と思ったのですが
タイトルにある「ドラゴン・タトゥーの女」の登場から
俄然、面白くなりました。

のりのりさんにも勧めているので内容は詳しく書きませんが、
第一部の原題は直訳すると「女を憎む男」なのだそうで
全作を通して、女性への暴力が大きなテーマとなっています。

主人公、雑誌『ミレニアム』の発行責任者のミカエルや
「ドラゴン・タトゥーの女」リスベット、他にも特徴的で印象的な人物と
とにかく飽きさせない展開が面白くて、
のりのりさんが釣りに行っている間も勉強している間も、
私はずーっとソファの上で読書。

ひとりの時などは、食事だって片手で済ませられるものにして
片手でページをめくりたいほどです。

今日、とうとう第3部に突入しました。
上巻の3分の1ほど読んでしまったので
近いうちに全て読み終わるということです。
どうしよう、勿論早く先に進みたいけれど
もう続きはないのです。
『ミレニアム』は作者スティーグ・ラーソンのデビュー作であり
絶筆作品だというではないですか。
なんというドラマ。

映画化もされていますね。
ハリウッド版ではミカエルを6代目ジェームス・ボンドのダニエル・クレイグが
演じていて、それを知ってから読み始めましたがイメージはぴったり。
モテモテなんですよねー、ミカエル。


本日のランチ。
ツナトマチーズ
トマトソーススパゲティには、フランス土産のチーズがたっぷりです。
ご馳走さまでした。



2012.06.21 大地の子
今朝の朝日新聞朝刊の気になる記事です。

 中国の印象、日本人8割「良くない」 共同調査過去最悪

アンケートを主催したNPOのHPに詳細がありました。

 言論NPOの記事


実は私、中国ブームの兆しがあります。
きっかけは、これ。山崎豊子先生著 大地の子。

大地の子 001_R

現在、2巻を読み進めています。
歴史に翻弄される日本人のドラマです。

毎度のことながら、豊子先生の著作では、ドラマの背景に興味を持たされます。
この作品で興味深いことは、太平洋戦争後の中国史。

共産主義国家建国から現代に至るまでの史実を知りたい。
文化大革命って?
日中国交正常化の背景とか、その影響とか。

早速、図書館で予約してみました。

 毛沢東 秘録

明日、受け取ってくる予定。楽しみです。

中国の歴史って、意外と知らないのですよ、皆さん。
特に政治権力の趨勢は面白そうです。
今、読んでいるのは
『世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ』
(新潮文庫/下川裕治)
ユーラシア1

下川さんの旅行記は大学生の頃よく読みましたねえ。

多くの旅人がそうかもしれませんが、
まずは『深夜特急』(沢木耕太郎)で一人旅がしたい、と思うようになり、
一人旅をするにあたって私が参考書的に手に取ったのが
下川さんの『アジア赤貧旅行』などの旅行記でした。

ただ、とにかく細かいエピソードの連続で、
現地に行く前から路地裏まで見た気になってしまうので
そのうち先入観を避けたくて読まなくなったのですが。

久しぶり(十ウン年ぶり?)に手に取ったのが、こちら。

   鉄道でユーラシア大陸を横断できないだろうか。
   そんな案が頭に浮かんだのが、災難の発端だった。
   

サハリンから間宮海峡を渡り、
シベリアの大地をのろのろ走る列車ではおばさん車掌の言いなりになり
中国では切符を取るのもビザを取るのもひと騒動、
駅という駅で何時間も待たされ……。

中国の旅はストレスが多そう。
カザフスタンでは警官にパスポートをチェックされるのですが、
次々にいろんな人が現れては立ち話をしていき、
その度にパスポートは閉じられ話が終わるとまた開くので
いつまで経っても作業が進まないという場面がありました。
これには自分も経験したいろんな国でのパスポートコントロールを思い出して
笑ってしまいます。


長距離バスにはよくお世話になるので
それこそ「最悪!」と言いたい体験もちょこちょこありますが
鉄道旅行はあまり経験がありません。
思い出すのはイランのヤズド~テヘランでしょうか。
あれは快適でした。懐かしいなあ、あの荒涼とした大地、大地、大地。


いまのところ、タイトルにあるような
「世界最悪の」体験は書かれていませんが
コーカサスではテロにあったりもするようです。

ユーラシア2

鉄ちゃん鉄子さんならより楽しめるかもしれません。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。