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アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ、イラクに囲まれた街、タブリーズ。
これまで訪れた街と少し趣きが異なります。
人々の顔立ちも、より多様になりました。
急に肌寒くもなって、あわててセーターを着込みました。

街中では、煙草を吸う人が増えたように感じますし、水タバコ屋もよく見かけます。
狭い中でパイプを銜えた男たちがずらり座り、まるで映画で見るアヘン窟のよう。

ここでものりのりさんは握手を求められ、
握手

サインを求められ、と
サイン下さい
人気者です。

これまで、朝食付のホテルに泊まっていたのですが、
今日初めて、外で朝食を取りました。

通りがかったチャイハネにて。
窓にナン(薄焼きパン)がぶら下げられていたのは、
日本の喫茶店の「モーニングセットあります」と同じでしょうか。
チャイ
イランのチャイはティーバッグでも美味しいですが、
ここのは茶葉で一度に大量に淹れているからかなお美味しく、
アールグレーのような風味でした。

角砂糖を齧って口に含んでからチャイをすするのがイラン流です。
熱々をすするもよし、深めのソーサーに少しずつ移して冷ましながら飲むのもよし。
目許に深い皺の刻まれたおじいちゃまがこれをやるととても様になります。

イランの朝ごはん
焼きたてパンは焦げ目がぱりっとして、かき餅のようでした。
酸味の少ない濃厚なチーズに、たっぷりのはちみつ。



タブリーズで楽しみにしていたのは、バザール巡りです。
交易の中心として栄えてきただけあり、イランでも有数の規模なのだとか。

迷路のように広がるバザールは、通りごとに扱う商品が違います。

貴金属通り
貴金属ギラギラ。
こっそり持ってきたへそくりで買おうかと思いましたが、予算オーバー。

はちみつ屋さん
はちみつ屋さん。巣ごと売っています。

ナッツ屋さん
ナッツ屋さん。ピスタチオは特に美味しいです。

なつめやし専門店
滋養のあるなつめやし。甘~いです。

牛?足
豚足ならぬ、牛足?羊足にしては小さいですしね。

羊肉といえば、肉屋の店先に謎の固形物。
謎の固形物
羊の脂で作った石鹸だそうです。無駄がないですね。

楽ちんネクタイ
イランはネクタイご法度なのに。
トルコやアゼルバイジャンの人が買うのでしょうか?
しかもちょっと短い・・・・・・。

青果市には、日本でもおなじみの野菜や果物が並びます。
青果市
「安いよ安いよ」というような、呼びかけのダミ声も同じ。

勿論ペルシア絨毯もあります。
かなり高級そうな品ばかりで、私たちは声も掛けられません。
タブリーズの絨毯
タブリーズは絵画のような絨毯で有名なのだそうです。
見せてもらったのは、ペルセポリスの王様とお妃。

さて、またしても「サラーム!どこから来たの?」と声をかけてきた青年が。
バザールを案内してくれるというので、スパイス市場につれていってもらいました。
スパイス市
この袋、全部スパイス!

「これがカレー粉、これはライスに、これはケバブに」とお店の人が教えてくれました。
クンクン
ペルシアの香り確認中。
少量でも売ってくれるというので、4種類、150グラムずつほど袋に詰めてもらいました。

「20,000リアル(200円)で足りるかな」と、のりのりさんがお札を出すと、
お店の人が言いました。

「これは、英語でなんと言うのか分からないけれど、つまり、さしあげますよ」

スパイス屋さんがスパイスをただでくれると言うのです。

ちょっと信じがたいのですが、イランの人はこういうところがあります。

ヤズドでもそんなことがありました。
ケーキ屋でパイをふたつ買おうとすると、
ご主人、代金を受け取らないばかりかもうひとつお菓子をくれたのです。

これは推測ですが、
はるばる遠くから訪ねてきた旅人には特別のもてなしをするものだ、
そんな感覚をイランの人は共通して持っているのかもしれません。
それがイラン独自のものか、イスラムの教えに基づくのかは分かりませんが・・・・・・。

スパイス屋さんが、「英語で何と言うかわからない」と言ったのは、
単なる「GIFT」や「PRESENT」ではない、
特別の言葉がイランにはあるからなのではないでしょうか。

イランほど、イラン人ほど、誤解されている国も人々もないと、つくづく思います。
勤勉で、控えめで、おもてなし精神に溢れる人が本当に多いのです。


さて、イラン滞在もあと半日となりました。
最後のランチは・・・・・・
やっぱりチェロ・キャバブ。

イランの煮込み料理とか食べたいわ~と思っていたのですが、
「どうせ探したってないよ」とのりのりさん。
確かに、家庭料理風のものに一切ありつけません。
日本なら食堂にも居酒屋にも肉じゃがもおでんもありますが、
イランではまだ、外でわざわざ家庭料理を食べる習慣はないのでしょうか。

チェロ・キャバブ
けれど、とてもジューシーで美味しいキャバブでした。
ご馳走様でした。

いよいよ明日、国境を越えてトルコに入ります。
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